咬み合わせ治療

歯のかみ合わせが原因で肩こりや頭痛・腰痛、手足のしびれもしくは全身の不調、倦怠感、顔のゆがみ等、様々な病気を発症することがあります。あなたの様々な症状もかみ合わせが原因かもしれません。かみ合わせが原因で起こりうる症状があるということは歯科治療においては、体と相談しながらかみ合わせを作っていく視点が必要です。
咬み合わせの治療法
1.来院
2.診査、診断
3.初期治療(生活習慣の改善、スプリント療法、理学療法(整体、セルフケア)
4.薬物療法など
5.結果の評価
6.歯科治療(咬み合わせの調整、矯正治療、被せ物など)
スプリント療法について
スプリント装置とは見た目はボクシング選手が使うマウスピースを小さく薄くしたような形をしています。素材は半透明のアクリル樹脂を使用し、患者さん一人ひとりの歯型にあわせて個別に作ります。咬み合わせの変化を防ぐため歯にかぶされ、下顎の安定した位置を得られるように調整されています。それにより、関節や筋肉にかかる力が軽減できます。咬み合わせがずれると位置を調節しようと筋肉が過剰に反応して緊張し、凝りや痛みが生じます、そこでずれた咬み合わせを安定させ、凝りや痛みの改善を図る事ができます。使用期間中は、各症状の改善・緩和のチェックなどを定期的に行います。スプリント装置は自由に取りはずしが可能ですので、お好きな時間(例えば、自宅でくつろいでいる時や就寝前、通勤・通学時など)で簡単にご利用ができます。
理学療法について
整体や操体法(動物本来が持っている原始感覚(快か不快かを見極める感覚)を取り戻し、「気持ちいい」という快適感覚を聞き分け、体の求める快い方向に動いてバランスをとる運動療法)を用いての全身のバランス調整。顎関節のマニピュレーション(可動化療法ともいい、筋肉の過緊張を緩めて関節の運動を正常に整え、神経の活動レベルを一時的に下げて関節や筋肉の緊張を解くことで、結果として運動範囲を取り戻し痛みの軽減を促進します)。セルフケアとして、癖をとる運動や顎の力をつける体操の指導などがあります。
当院が考える咬み合わせ治療
初期治療を経て体のバランスを整えながら歯科治療を行う事によって咬み合わせの異常を改善し、心地よい咬み合わせを手に入れる事が出来ます。咬み合わせの改善を行うことで、長年の偏頭痛や肩こり他、体の不調に悩んでいる方が、これまでの症状がうそのように良くなる症例も多く紹介されています。寝たきりの老人が入れ歯を調整することで、自立歩行を取り戻した例もあります。そのような悩みを抱えている方や、歯科治療後の不調が改善しない方も一度相談されて咬み合わせを診てもらうことも有効なアプローチのひとつです。